各ブラウザがSSLに対応していないサイトを「安全でないサイト」として表示したり、GoogleがSSLへの対応を推奨し始めたこともあり、SSL対応を検討している人も多いのではないでしょうか?
このブログでもSSLを導入していますが、無料のLet’s EncryptというSSLを利用しています。
無料SSLに対応したレンタルサーバーが続々増えてきているのでご紹介します。
Contents
無料のSSL、Let’s Encryptとは?
Let’s Encryptとは、2016年4月に正式サービスを開始した無料SSLです。
Let’s Encrypt は、認証局(CA)として「SSL/TLSサーバ証明書」を無料で発行するとともに、証明書の発行・インストール・更新のプロセスを自動化することにより、TLS や HTTPS(TLSプロトコルによって提供されるセキュアな接続の上でのHTTP通信)を普及させることを目的としているプロジェクトです。2016年4月12日 に正式サービスが開始されました。
「Let’s Encrypt 総合ポータル」
SSL証明書の種類としては、ドメイン認証の証明書になります。超大雑把に言えば、暗号化通信の機能とサーバーの持ち主の証明をするための証明書になります。一般的なWebサイトの場合、
Let’s Encryptのメリット
無料でSSLが導入できること!これに尽きます。
安いSSLだと年間数百円〜数千円で導入できますが、個人のサイトだと追加でお金を払うのはあまり嬉しくないですよね。
サービス開始直後は、専門的な知識が必要でしたが、SSL BOXのようなサービスが出てきたり、管理画面上でボタンを押すだけで無料SSLが設定できるサーバーが徐々に登場してきました。
有料のSSLを設定するのは意外と手間がかかりますが、管理画面に入っていくつかボタンを押すだけでOKというお手軽さもレンタルサーバーの無料SSLのメリットです。
Let’s Encryptのデメリット
大きく2つあります。
1つ目は、イメージの問題です。
詳しい人が見れば、無料SSLだとバレてしまいます。個人ブログでは大した問題ではないのですが、会社のホームページで使う場合は考慮が必要です。また、フィッシングサイト等で利用されることもあるため、通販などのお金を扱うようなサイトでも気をつけた方がいいでしょう。
2つ目は、大した問題ではありません。
有効期間が90日と短く、定期的な更新が必要です。が、レンタルサーバーが提供している無料SSLサービスは自動的に更新をしてくれるようになっているため、気にする必要がありません。VPSや専用サーバーの場合でも、自動更新の機能が準備されているので、それほど問題ではないです。
無料SSLに対応済のレンタルサーバー
主要なレンタルサーバーは対応済です。むしろ、対応していないレンタルサーバーの方が少なくなっています。
エックスサーバー
高速サーバーとして評判のエックスサーバーです。当ブログもエックスサーバーで稼働しています。WordPressを中心に快適に使いたい人に最適のサーバーです。.com などの主要ドメインが永久無料で1つもらえるキャンペーンや初期費用無料キャンペーンなど、魅力的なキャンペーンをしています。
VALUESERVER(バリューサーバー)
他のレンタルサーバー会社ではオプション費用が必要な機能でも追加料金なしで使える太っ腹レンタルサーバーです。
CORESERVER(コアサーバー)
VALUESERVERの兄弟的なサーバーで、2017年中に全面的にサーバーが最新化されました。
ロリポップ!
管理画面やマニュアルが充実していて初心者に優しいレンタルサーバーです。
さくらインターネット
安定感抜群のレンタルサーバーです。少し癖がありますが、Web上に情報が溢れているのでそれほど問題ないでしょう。ハードウェアの最新化・最適化で高速になっています。
mixhost
数年前から人気のレンタルサーバーです。パフォーマンスはかなりいいのですが、電話サポートがないなど、上級車向けサーバーになります。SSLの種類はCOMODOという通常は有料のSSLを無料で提供してくれています。
無料SSLに未対応のレンタルサーバー
2021年9月時点の情報になります。
KDDI CPI
1契約でステージングと本番の2環境がレンタルできる変わったレンタルサーバー会社です。
期間限定で通常は有料で発行されるSSLを無料で利用発行してもらえるキャンペーンを行なっているので将来的には対応してもらえると期待しています。
オススメの無料SSL対応レンタルサーバー
個人・中小企業にオススメ:エックスサーバー
ブロガーに1番人気のサーバーですが、無料SSLへの対応もとても速かったです。
コスパ・機能重視のオススメ:VALUESERVER
プランの種類が多いのですが、値段に関係なくほぼ全て同じ機能が提供されている太っ腹なレンタルサーバーです。サーバーの機能が多いので、少し上級者向けだとは思います。
まとめ
レンタルサーバーでの無料SSLの提供が徐々に広まってきています。大手のレンタルサーバー会社や新しいこと好きのサーバー会社がいち早く無料SSLに対応しています。
これまで使い切れないほどのデータ容量等のどうでもいい機能の差で優劣を競っていたレンタルサーバー会社ですが、ユーザーにとって本当にメリットのあるサービスを提供してくれるようになっていることに感謝します。
SSL未対応のサイトがSEOで不利になる可能性もあるので、無料SSLに未対応のサーバーを利用しているようであれば、サーバーの乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。
レンタルサーバーを選択する基準としてSSH接続の可否も考慮したい場合は次の記事をご参照ください。