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送信メールが迷惑メール扱いされないための設定方法

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会社や個人でドメインをとって、独自ドメインのメールアドレスを使い始めると、受信できないとか、迷惑メールに分類されるといったトラブルがよくあります。

レンタルサーバーを利用している場合、他の人がスパム判定を受けてその巻き添えを食らっているなんてこともあります。

メールを使う場合に最低限対応しておきたい設定や確認ポイントをご紹介します。

Contents

迷惑メールの判定について

メールサーバー、メールソフト、プロバイダ、セキュリティソフトなど、いたるところでメールのチェックが行われていて、それぞれが独自の方法で迷惑メールかどうかの判定しています。それらのチェック処理の判断基準の一つにメールのブラックリストのサービスもあります。

そのため、迷惑メール扱いされるようになった場合、何が原因かもわからない場合もあります。

可能な限り、迷惑メールと判定されるような要素を排除して正しい設定にてメールを送信するようにしましょう。

迷惑メールにならないための設定

レンタルサーバでは設定できないものもありますが、これまでの経験上、効果のあった対応や仕様を決めていく時に考慮していることを中心にご説明していきます。

SPFレコードの設定(効果:大)

SPFとは、「このサーバから送信されたメールは本物ですよ」という証明するための記述を入れる設定になります。

この設定を行うとメールのヘッダー内にSPFレコードが追加されます。ドメインの所有者しか設定できない設定のため、メールアドレスを発行できる人が承認しているサーバからのメールだという証明になります。

詳しくは、なりすましメール撲滅に向けたSPF(Sender Policy Framework)導入の手引きなどをご参照お願いします。

利用しているDNSサーバでSPFレコードを下記のような設定を行います。

v=spf1 +ip4:123.123.123.123 ~all

 ※123.123.123.123の部分は自分のサーバのIPアドレスに変更してください。

設定が正しくできているかは、メールヘッダーを確認するか、SPFレコードのテストサイトで確認しておくといいと思います。

DKIMの設定(効果:特大)

DKIM: Domain Keys Identified Mail
DKIMとは、電子証明書を利用した送信元サーバの確認とメール本文が改竄されていないことの確認ができる仕組みです。

サーバ自体とDNSに設定が必要なため、基本的にレンタルサーバでは設定できません。

前述のSPFと合わせて設定することで、DMARCの設定が利用できるようになります。

設定手順は、DKIMの導入手順を詳しく紹介しているサイトなどでご確認お願いします。

メール送信間隔の調整(効果:大)

普通のメールソフトから送信している場合は問題ないですが、プログラムから送信する場合は注意が必要です。

特に携帯メールアドレス宛の送信は、1つのサーバから短時間に大量に送信されると迷惑メールとして判定されることがあります。

CMSの検索結果にヒットした宛に一括でメールを送る場合など、数十人程度なら問題ないですが、100人規模になる場合は、SPIRAL配配メールなどのメール配信システムの利用をオススメします。

メールのFROM設定(効果:中)

メールで使うFROMのアドレスは、メールを受信した時に表示される「送信元」以外にもいくつかあります。

「送信元」のFROMを正しく設定するのはもちろんですが、最低でもenvelope-fromに正しいアドレスをセットしておく必要があります。

文面・添付ファイルの調整(効果:小)

HTMLメールや添付ファイルは迷惑メールと判定されるリスクが高くなります。

何通かメールのやり取りをしていた相手にexe形式のファイルを添付したメールを送ると、そのメールだけが届かなかったということを経験したこともあります。

IPの逆引き設定(効果:?)

通常、WEBではドメインからIPを判別して通信を行いますが、逆にIPアドレスからドメインを判別できるように登録する設定になります。

1つのIPで1つのドメインにしか設定できないため、基本的にレンタルサーバでは設定できません。

メールサーバのブラックリスト登録確認

メールを多数送るような運用をしている場合やレンタルサーバを利用している場合、定期的にブラックリストをチェックして登録されているのを見つけたら解除申請を出すようにしましょう。

メールが届かない場合のブラックリスト解除申請

DMARC

DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)
SPFとDKIMの設定で判別した結果、なりすましメールと判定したメールの扱いを決める仕組みになります。

まとめ

ビジネスシーンでメールは非常に重要なツールのため、適切な設定をして迷惑メールと判定されないようにしておきたいものです。

メールの送受信だけで考えた場合、レンタルサーバでは最初からメールサーバがセットアップされているため、お手軽に利用を開始できますが、迷惑メール判定を回避するための設定がほとんどできません。

ビジネスでの利用を考えると、レンタルサーバと比べると一気に値段が上がりますが、メールが届かないとなってからでは遅いので、正しく設定できるサーバ業者に専用サーバを設定してもらうことをオススメします。